ハンドセットメーカやネットワーク機器メーカは、新しくユニークなソリューションとサービスを提供しなければならない環境にあります。 この結果、ソフトウェア要件として、時代遅れになりつつあるリアルタイムオペレーションシステムの機能がなくなり、Linuxが次世代の通信基盤とモバイル/ワイヤレスデバイスで使用される戦略的なエンドツーエンドプラットフォームになりつつあります。
MontaVistaの貢献
MontaVista Softwareは、Linuxカーネルに確固たるネイティブのハードリアルタイム性を組み込み、発展させることに寄与してきました、これにより、以前には専用独自開発の商用リアルタイムオペレーションシステムにしか備わっていなかった割込み応答特性の獲得が目前のものとなっています。
MontaVistaは1999年にMontaVistaプリエンプティブLinuxカーネルをリリースしました。これはLinux対称型マルチプロセッシング (SMP)カーネルのクリティカルな領域を保護するスピンロックをサポートした製品で、後にLinuxの主流機能として採用されました。 2000年には、マルチプロセッサ システムにおけるCPUの親和性をサポートするためのAPIを追加することで、オープンソース コミュニティ O(1) スケジューラの機能を拡張しています。 2002年には、標準的なLinuxが実行しうる10ミリ秒よりも高速な時間分解能を必要とするシステムやアプリケーション向けに高分解能タイマ(HRT)をサポートし、リアルタイムアプリケーションの動作制御能力を向上させました。
MontaVistaの最新の成果として、コミュニティが開発したリアルタイム性の基盤をさらに強化し、Linuxカーネルのパフォーマンスと予測可能性の発展を推し進めています。 リアルタイムに関する現在の目標は、カーネルをさらに進化させて予測可能な応答時間を実現することであり、これが、確固たるリアルタイムLinuxカーネルを実現する上での最後の関門となっています。
オープンソースコミュニティと共同で推進されている確固たるネイティブのリアルタイム性の開発成果は、次世代のMontaVista製品に標準機能として装備される予定です。
次の図は、この5年間におけるLinuxのリアルタイム応答性の向上を示したものです。
リアルタイム応答
リアルタイム性の要件は、市場により異なります。 一番下は、業種ごとの標準的なリアルタイムの要件です。 ほとんどのリアルタイムアプリケーションの応答時間条件は5000マイクロ秒未満から10マイクロ秒未満です。 グレー部分は、X軸の応答レベルで条件をクリアできる組み込みリアルタイムマーケットの割合を示します。 MontaVista Linuxは、丸で示されているとおり、ネイティブLinuxのリアルタイム性能が大幅に向上しています。
オープンソースの貢献
MontaVista Softwareは2004年10月、リアルタイムカーネルの作業用プロトタイプをオープンソース化しました。 それ以来、インゴ・モルナー氏がこのプロジェクトを引き受けて、メンテナンスを引き継いでいます。 MontaVista Softwareは引き続きこのプロジェクトの一翼を担っています。 2005年6月8日、MontaVistaは割込み応答性の絶対時間保障を容易にする割込みサブシステムへの拡張をオープンソース化しました。 この拡張はその後、モルナー氏が統括しているプリエンプト リアルタイム プロジェクトに組み込まれました。
以下に、リアルタイム性の実現に貢献した主要な方々の名前を示します(アルファベット順)。
Ingo Molnar (maintainer)
Sven Dietrich
K. R. Foley
Thomas Gleixner
Gene Heskett
Bill Huey
Paul McKenney
Esben Nielsen
Nick Piggin
Lee Revell
Steven Rostedt
Michal Schmidt
Daniel Walker
Karsten Wiese

