平成19年10月1日

ますます進化するモバイル機器の次世代機を実現する
最も先進なモバイル オペレーティング システム、MontaVistaR Mobilinux 5.0

第5世代のモバイルOSによって、バッテリ寿命の延長、ユビキタスな接続、
高速性能、NSAレベルのセキュリティが実現

2007年9月26日(現地時間)米カリフォルニア州サンタクララ発−
インテリジェント機器および通信インフラストラクチャ向けLinuxRのリーディング プロバイダである MontaVistaR Software (以下、モンタビスタ)は、Linuxベースのスマートフォンの90パーセントに搭載されるモバイル オペレーティング システムMontaVistaR Mobilinuxの新バージョン5.0を発表しました。Mobilinuxは、フィールドで実績がある商用品質の組込みLinuxオペレーティング システム(OS)を提供し、モバイル機器やその設計を担当するエンジニア向けの豊富な開発環境に対して最適化されています。Mobilinux 5.0によってメーカは、新機能、飛躍的に向上した接続、高速性能、NSAレベルのセキュリティおよびバッテリを拡張するダイナミックパワーマネージメント機能を備えた新しいモバイル機器(携帯電話、GPS機器、ポータブル医療機器、ワイヤレスPOS端末など)をさらに迅速に提供できます。

調査会社のVDCによれば、モンタビスタは、NEC、Motorola、Panasonicなどの携帯端末のリーディング メーカで採用されている、携帯電話市場で最も広く使用されている商用品質Linuxソフトウェアのプロバイダであり、同市場で最も急速な成長を遂げている商用オペレーティング システムのプロバイダです。他の商用Linuxをはるかに凌ぐ3500万台以上のスマートフォン、携帯端末、その他モバイル機器に MontaVista Mobilinuxが搭載されています。無償で入手できるソース コードとは異なり、Mobilinux は最終製品レベルで使用できるOSとして多くの実績を持ち、モンタビスタのテスト施設でテストおよびデバッグが実施済みで、経験豊富なサポート チームによって支援されています。

VDCのEmbedded Software Practiceのシニア アナリストであるMatt Volckmann氏は次のように述べています。「今日のモバイル機器市場における競争では、メーカとオペレータの双方の要件に明確に対応した差別化されたソフトウェア製品が求められています。」「Mobilinux 5.0では、特に電源管理の強化、リアルタイム性能、最適化された実行、フットプリントの縮小に重点が置かれ、ソフトウェア スタックを通じての差別化と、Linuxベースの高度なモバイル機器の効果的な製品化を可能にする他の多くの機能が重視されています。」

モンタビスタのCTO兼創立者であるJim Readyは次のように述べています。「今日、開発者が新しい機能を追加するために、これほど多くの方法で創造力を引き出せるモバイル オペレーティング システムはありません。」「Mobilinux 5.0 は、コンフィグレーションの変更が可能なダイナミックパワーマネジメントのためにモンタビスタが開発した新しい技術に加えて、競合各社がまだ構想段階の強力なセキュリティ フレームワークを実装しています。これはまさに、これまでモバイル機器用として開発された中で最も優れたOSです。」

今日のスマートフォンが一般的に搭載する機能(タッチスクリーン制御、電子メールの処理、Bluetooth およびWi-Fi接続、ビデオ カメラ、マルチメディアおよびAdobe Flashの表示など)向けのプラットフォームを提供する他にも、柔軟性に富むMobilinux 5.0によって開発者はカスタム機能を容易に提供できます。Mobilinuxは Linuxの標準仕様をサポートしているため、既製のLinuxのユーティリティを取り込むだけで機能を追加でき、互換性がないために機能が損なわれる心配はありません。新たに登場してくる接続方式のサポートを内蔵し、新しいI/Oタイプ(IPv6対応のフル装備Linuxネットワーキング スタックなど)によって、新しいタイプのソフトウェアや他の機器との通信と連携を可能にすることで機能が向上します。

Texas Instrumentsのソフトウェア ソリューション、ワールドワイド マーケティング マネージャであるJeff Wender氏は次のように述べています。「競争が激しい今日の市場では、オペレータ固有の要件に対応する一方で、コモディティ化することを防ぐ差別化された製品が必要とされます。」「モンタビスタには、柔軟性に優れたMobilinux製品を通じて、OMAP?製品ファミリ全体で製品を差別化することに成功してきた実績があります。Mobillinux Edition 5.0によって、今後も製品が差別化され顧客ニーズへの対応と、独自の機器を実現するために必要な機能が追加されていくことを期待しています。」

MontaVistaR Mobilinux 5.0 の特長
  • NSA レベルのモバイル セキュリティ: MontaVista Mobilinux 5.0は、モバイル オペレーティング システムとして初めてMontaVista MicroSELinuxを搭載しました。これは SELinux(Security-Enhanced Linux)のコンパクト版で、NSA(アメリカ国家安全保障局)がメッセージの機密性とファイルやシステム ソフトウェアの完全性を保護するために開発しました。MontaVista MicroSELinuxは、悪質なソフトウェアが機器内に侵入して制御を奪うことを防止します。MicroSELinuxの保護により、数百万台の機器が感染し、メーカに返品されるという事態を回避できます。これはSELinuxがモバイル機器で使用される最初の例です。この保護レベルを提供するのは、Mobilinux 5.0 だけです。
  • ダイナミックパワーマネジメント: 完全にコンフィグレーションの変更が可能なMobilinux電源管理には、電力消費量の多いマルチメディアをサポートするためにバッテリ寿命を延長するAPIが含まれています。Texas InstrumentsのOMAP 2430 プロセッサを実行する電話機を対象としたテストでは、モンタビスタ独自の電源管理を搭載していない電話機と比較して、これを搭載した電話機ではMP3音楽の再生時間が5倍に延びました。
  • 内蔵型の接続: MontaVista Linuxは、他のLinuxよりも多くのタイプのソフトウェアや機器に接続できます。Mobilinux 5.0は、SDIO(Secure Digital Input Output)、Wi-Lan/Wi-Fi over USB、Bluetooth over USB(ワイヤレス ヘッドセット、ヘッドフォンなどをサポート)、USB On-The-Go、ALSA サウンド ドライバ、Gstreamerなどの多くの新しい機器とそれをサポートするプロトコル スタックを提供することで、開発期間を数か月単位で短縮できます。
  • 統合されたリアルタイム応答性能: Mobilinux 5.0は100%ネイティブLinuxで、モンタビスタの拡張機能や、ダブルカーネルの非Linuxアドオンに起因する互換性とフットプリントの問題を回避する統合された高解像度ナノ秒タイマ(hrtimers)などのリアルタイム性能機能を備えています。他にも、高速ミューテックス、スレッド ソフトおよびハード IRQ ハンドラ、アプリケーションレベル優先度継承およびキューイングなどのリアルタイム機能によって、アプリケーション応答遅延時間は50マイクロ秒まで低下します。
  • 高速起動: Mobilinux 5.0を搭載した電話機は、通常は5秒未満で起動し、通話を10秒未満で発信できます。これはSymbianまたはMicrosoftベースの機器より3倍、Apple iPhoneより3 倍半早い処理です。モンタビスタではプレリンクをサポートしているため、アプリケーションは高速に起動およびシャットダウンし、スリープ状態から0.5秒未満で再開できます。
  • 小さいフットプリント: Mobilinux 5.0は、2MBで実行するように設定できます。基本的な機能を搭載した標準モバイル フォンの場合、14MB未満で実行できます。また、MobilinuxはuClibc、LOT(Library Optimization Tool)、XIP(Execute-In-Place)およびその他のテクノロジを実装してアプリケーションのフットプリントを削減します。
  • マルチコア プロセッサのサポート: Mobilinux 5.0は、シングルコアおよびマルチコア プロセッサの両方をサポートし、複数の処理チップを搭載した機器(ベースバンド プロセッサとアプリケーション プロセッサを1つずつ使用した電話機など)と、1つの統合CPU チップに複数のプロセッサを連結した機器をサポートします。
  • 電話機の製造コストの削減: 内蔵機能と統合された接続性により、必要なカスタム開発工程が減少します。Linuxの互換性により、低コストの既製のLinux アプリケーションとユーティリティを使用できます。ローエンド プロセッサから高速性能を引き出すことでハードウェア コストを低減できます。統合されたリアルタイム テクノロジにより、ベースバンドおよびアプリケーション プロセッサを統合できます。その上、モンタビスタMobilinux 5.0はロイヤリティ無しで使用できます。
  • 開発期間の短縮: Aonix、Aplix、Jataayu Software、RealNetworks、SafeNet、Scalado Software、Sun Microsystems、Trinity Convergence、Trolltechをはじめ、100 社を超えるモンタビスタのエコシステム パートナから、Mobilinuxのモバイル機器ですぐに使用できるミドルウェア、アプリケーションおよびツールが提供されています。業界標準Linuxであるため、独自のRTOSシステムを習得するための時間を割く必要はありません。カスタム エンジニアリングが少なければ、開発サイクルも短縮します。デバイスに対応済みのモンタビスタ製品により、ソース コードの調査、修正および統合に費やされる時間が排除されます。統合開発ツールにより、組込み開発プロセスが効率的になります。
  • より適切な開発環境: Mobilinux 5.0の機器開発ツール チェーンは、業界で初めてKGDBをUSB で提供します。電話機の小型軽量化が進み、従来のシリアル ポートは排除されましたが、デバッガは従来のシリアル ポートを必要とするため、あらゆるデバッグのために外部テスト環境を作成する必要がありました。これに起因して発生する開発上の問題がこれで解消されます。Mobilinux 5.0では、デバッガはデバイスのUSBポートに直接接続できるため、カーネルとアプリケーションのデバッグと追跡をターゲット機器上で実行できます。また、Mobilinux 5.0は、カーネルレベルでの作業の生産性を向上させる新しいプラットフォームの開発ツールと、モバイル アプリケーション開発者向けの新しいツールも備えています。
  • Linux 2.6.21 カーネルサポート: Mobilinux 5.0は、モバイル オペレーティング システムとしては初めて、2.6.21 Linuxカーネルがサポートする機能、性能および接続性の利点を提供します。

MontaVista Mobilinux 5.0は、2007年11月にリリースされます。最初のリリースでサポートされるプラットフォームは、Texas InstrumentsのOMAP 2430ですが、その後間もなくOMAP 3430もサポートされます。2008年初旬までに、さらに6つのプラットフォームが追加される予定です。


モンタビスタソフトウエアについて
モンタビスタソフトウェアは、インテリジェント機器および通信用インフラストラクチャ向けLinuxのリーディングプロバイダです。モンタビスタは、商用品質のLinuxオペレーティングシステム、時間削減の開発ツール、専門サポート、設計 / 移行サービスを提供しています。 モンタビスタは、400以上のパートナーを持ち、モンタビスタの組込みLinuxは、機能の追加、信頼性の向上、コスト削減、および製品開発の迅速化のために多数の企業で利用されています。
モンタビスタは、米カリフォルニア州サンタクララに本社を置き、 15 カ国に拠点を置いています。詳しくは、 www.mvista.com をご覧ください。
10/8〜10に開催されるVision 2007 Embedded Linux Developers Conference については、www.mvista.com/visionをご覧ください。

モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社は、MontaVista Software Inc. の100%日本法人として2000年7月に設立され、日本市場に対して組込みLinux、およびそれに関わるあらゆるサービスを提供しています。
詳しくは、www.montavista.co.jpをご覧ください。

Linux Linus Torvalds の登録商標です。MontaVistaは、MontaVista Software Inc.の登録商標です。その他のすべての名称は、各社の商標、登録商標、またはサービスマークです。

【問い合わせ先】
モンタビスタソフトウエアジャパン株式会社
info@montavista.co.jp
TEL: 03-5469-8840  FAX: 03-5469-8801